【年代別*優秀家庭のお金教育】News Picksの「誤解だらけの金融教育(田中学VS厚切りジェイソン)」より

誤解だらけの金融教育

優秀家庭のお金教育を知りたい

金曜日の夜、夕ご飯を食べながら、News Picksの「誤解だらけの金融教育【田中学VS厚切りジェイソン】」を視聴しました。

これは、「2 Sides」というビジネス議論シリーズの一つで、毎回二人のゲストを招き、一つのテーマについて表と裏の両面から深掘りする内容です。

今回のテーマは「金融教育」

MCは加藤浩次氏。

ゲストは、芸人でありながら金融の知識も豊富な厚切りジェイソン氏と、元ゴールドマンサックスの田内学氏。

金融に詳しい人たちが語るお金教育なので、興味深いですね。

ハトさん
ハトさん

子育てをしない大人にもとても有益な内容だったので、動画で見れる方はぜひ視聴をお勧めします!

高校の金融教育は家庭科の先生が担当している

まずは、冒頭にMCの加藤氏が、現代の金融教育の体制について話し始まました。

日本では、2022年4月から高校での金融教育が義務化されています。
家庭科の教科書には、資産形成の項目があり「民間保険」「株式」などについて記載されているようです。

この話をうけて、ゲストの2人はこのようにコメントをしました。

厚切りジェイソン氏「学校がやったからといって、家庭でお金の教育をしなくなることが危険だと思う。心配している。」
田内学氏「今まで裁縫や料理を教えていた先生が、金融を教えるのは無茶な話。」

学校に任せっきりだと、実生活に役立つレベルの金融教育は難しいかも。
家庭での金融教育は大事だよね。とみんなの意見は一致しました。

子供たちの金融教育では何を教えるべき?

続いて、ゲスト2人から、子供たちへの金融教育の方法の解説がありました。

ハトさん
ハトさん

さすがプロ!とても参考になる内容なのでぜひ見てください。

厚切りジェイソン氏は、個人の実体験に基づいて日常の視点、ミクロ経済からお金の教育について語ります。一方、田中学氏はマクロ経済の視点から、金融教育の重要性を語っていました。

厚切りジェイソン氏のアプローチ

基本的な金銭管理の習慣を身につけることに重点を置いた方法

貯金の習慣をつける

お小遣い帳をつけてお金の価値を理解させる。1年間の貯金残高の10%を利子として渡す(金利を計算させる)ことで、貯金をすること・自己管理の習慣をつける。

購入時に考える習慣をつける

子供に本当に必要なものかを考えさせることで、衝動買いや無駄遣いを避ける習慣を身につけることができる。

田内学氏のアプローチ

実際の失敗を通じて学ぶことと、社会的・感情的な広い意味での金融教育

失敗を通じて学ぶ

お金の使い方での失敗経験により、自分自身の行動を学んで、次回はより良い選択ができる

主体性を持たせる

お金の失敗で困る経験を通じて学ぶことで、子供たちが自主的にお金の使い方を学び理解できる

金融システムと幸福の関係を学ぶ

お金を増やすことだけでなく、人と人とのつながり、金融システムの理解を通じてお金を持ちつつ幸せになる方法を考えることができる

投資される側の人について学ぶ

日本の金融教育は、投資する側の視点に偏っており、「投資される側」のことを学ぶ機会が不足していると指摘。企業を応援し社会を作る「投資される側」について学ぶことで、社会の中で幸せに生きれるのではないか。お金の向こうにいる「人」の行動こそが社会の課題解決につながる。

優秀家庭の金融教育まとめ

動画では、2人が対立しているように見える場面もありましたが、相互補完的(長所や強みを活かし合い、短所や弱みを補い合う)な関係だと感じました。

ハトさん
ハトさん

2人の意見をあわせることで、ハイブリッドな超優秀家庭の金融教育ができるね!

子どもの発達段階に合わせたお金の教育をする

幼児期(3歳〜6歳)

幼児期は後頭葉が発達するピークの時期で、物の認識能力が高まる。この時期は、お金の基本的な概念をシンプルに楽しく伝えるのが良さそう。

  • 貨幣の名前や価値、お金を使って物を買うという概念を教える
  • お小遣いを与えて、貯金箱に入れてもらう。管理する楽しさや貯金の大切さを教える。

小学校低学年(6歳〜9歳)

貯金や予算の概念を理解し始める。頭頂葉の発達のピークを迎え、数の概念もわかってくる時期。

  • お小遣い帳をつけて、お金の流れを理解させる
  • 貯金をする習慣をつける
  • 欲しいものがある場合は、本当に必要かどうかを考えてもらう

小学校高学年(10歳〜12歳)

より複雑なお金の概念や貯金の重要性を教えられる時期。前頭葉の発達が本格化してくるので、論理的思考力も身につき始める。

  • 相見積もりをして業者とのお金のやり取りをする場面をみせる
  • 銀行や金利、投資の基本的な知識を教える。厚切りジェイソン氏の「ジェイソン流お金の貯め方」など金融教育に関する本を参考に一緒に考える
  • 小さなビジネスのアイデアを考えさせ、お金を稼ぐことについて学ばせる(田内学氏流)

中学生以上(13歳以上)

前頭葉の発達がピークに達し、社会性や理性が備わってくる。お金に関するより高度な知識を身につけることが可能。

  • 生活費の内訳など家計について話す ・予算管理、投資の基本を教える
  • 大学や将来のための資金計画について話し合う

お金の流れを理解させる

労働があるから結果として価値があることを教える。金融教育は単なる投資教育ではなく、お金がどのように社会で機能し、価値が生まれるかを教える。

下の図は、田中学氏が、うどんを手に入れるまでの流れを示したもの。料理人の後ろには、小麦粉工場の人や小麦農家など、ここには書ききれない多くの人の関わりと、お金の動きがある。それにより、一杯のうどんを食べることができている。

田中学氏のスライド

学校教育への過度な期待は禁物

学校での金融教育義務化は進んでいるが、指導教員の知識不足などの課題もある。

家庭教育とのバランスが肝心。

与える教育だけではなく、考える力も育てる

基本的な習慣を低学年時の与える教育で身につけることで、土台が築かれる。

その上で経験を通じて学ぶ。両者のアプローチを組み合わせることで、考える力を身に着けることができる。

一番よくないのは、漫然とお金を使ってそこから失敗も成功も学ばないこと

この動画を見ながら、「漫然とお金を使ってそこから失敗も成功も学ばない」ことが一番よくないと思いました。
貯金する習慣がなく、失敗したことを気付けないし振り返らない。。この状態で大人になるのとでは大きく人生が変わりそうですね。

ハトさん
ハトさん

お金の教育は、まず親が金融についてを理解することが大切だってわかったね!

鳩コラム【統制経済の介護業界に参入するということ】

番組が進むにつれて、田内氏の医療・介護業界に関する話題に移りました。

ハトさん
ハトさん

ここからは、金融教育とは少し違うので興味がある人だけ読んでね!

※後半も面白いので見たい人はNewsPicksを見てくださいね。

田内氏「2040年に必要とされる介護職員は280万人だが、そんなに働く人はいない。このような介護業界にこそ、投資をしたお金が大事なのではないか?」と、介護ロボット企業会社などへの投資の必要性を訴えました。

ハトさん
ハトさん

田内氏の真剣な問題提起に真っ直ぐな人だなという印象を受けました。

しかし、現状は多くの人々がこの業界に入り、屍となり退場を余儀なくされている現状があります。屍は言い過ぎかもしれないけど、難しい業界です。

その理由として、医療・福祉業界は完全な自由経済ではなく、一定の統制下にあることがあげられます。経済活動は、国が決めた枠組みの中から大きく出ることができません。

わかりやすく言えば、価格を働いている自分たちで決められない世界。どんな付加価値をつけようと医療と同じように均一でしかなく、差別化は難しいのが現状です。

自由主義経済であれば、バッグは50円でも100万円でも許容されますが、福祉や医療となると大問題(´;ω;`)!

公定価格に縛られているため、サービスの質を上げても価格に反映しづらいというジレンマを抱えているのが現状です。そのため、投資で優秀な介護ロボットが発明されたとしても、施設側の需要がそこまで大きく見込めない可能性があります。

この状況を変えるには、介護報酬の加算など、介護ロボット導入のインセンティブを高める制度の整備が重要だと考えられます。介護ロボットなどの開発者が増え、現場のニーズに合った機器が生み出される好循環を生むような、国を挙げての取り組みができる世の中になるといいですね。

ハトさん
ハトさん

介護ロボットの可能性に希望を抱く人たちの思いを後押しできるよう、制度や仕組みのイノベーションこそが今の日本に必要なのかもしれません!!