今日は、知り合いの会社からの依頼です。2016年(春)に発売されたTOSHIBA dynabook AZ55/UGの動きが遅くなってきたとのこと。買い替えまでの延命策としてメモリとストレージを換装増設することにしました。
メモリとディスクの状態を確認する
メモリはまずまずですが、元々8GBなので16GBに増設。ディスクは0のため、SSD1TBへ換装(交換)します。
準備するもの
TOSHIBA dynabook AZ55/UGに合うメモリとストレージ、交換に必要なキットをすべて準備します。
- ノートPC用メモリ DDR3-1600 (PC3-12800) メモリを増設するので2枚セットのもの
- SSD (1TB) 速度が遅いHDDから高速なSSDに換装する(超重要です)
- HDD SSD コピー デュプリケーター クローン 換装 usb対応 HDDのデーターをSSDに引っ越しをするための機械
- 精密ドライバー 100均にあります
- スマホ/Mac/携帯/switch/PS4修理キット 分解するときに便利なキット。多分100均にあります。
- リチウムコイン電池CR2032EC 100均にあります
この6つがあれば、遅いパソコンから早いパソコンへ生まれ変わることができます。Amazonで安く揃えたのでトータルで1万5千円ほど。
では早速、作業していきましょう。
dynabook AZ55/UGのメモリ、ストレージ換装(交換)・増設の手順
電源OFFにし、バッテリーをとる
電源をOFFにし、パソコンを裏返しにする。
赤丸2つのネジを外してバッテリーをパソコンから抜き取る。
メモリのカバーを外す
赤丸のネジを外してカバーを外す。ここのネジだけ他と違うので分かるように保管します。
カバーが固いので、スマホ/Mac/携帯/switch/PS4修理キットを使用すると便利。
ネジを全て外してカバーを外す
赤丸のネジを全て外す。
ネジを外したら、discドライブのケースを引き抜きます。
修理キットを使って、カバーを外す。金属を使用すると、傷がつきやすいのでプラスチックをお勧めします。
カバーが外れました!
ストレージ(HDD)を外す
ストレージの周囲にあるゴムのクッションを優しく持ち、赤丸のストレージ(HDD)を取り外します。
外れました!
ストレージ(HDD)の外側についているゴムカバーを取り外します。ゴムカバーは新しいストレージに使用するのでとっておきます。上にあるのが新しいストレージ(SSD)下にあるのがこれまで使用していたストレージ(HDD)です。
ストレージ(HDD)からSSDへのコピーを開始する
コピー機を準備します。今回は、エラースキップ機能付きの、ロジテック HDD SSD コピーデュプリケーター LHR-2BDPU3ESを使用します。
電源プラグと本体をつなぎます。
まだ、電源は入れません。
電源を入れない状態で、上のAに古いストレージ(コピー元)を差し込みます。
下のBに新しいストレージ(コピー先)を差し込みます。
ここ、間違えないようにご注意を!
2つのストレージをしっかり差し込んだら、電源を入れます。
電源を付けたら、ランプが点灯します。
「POWER」、「A」、「B」のランプが点灯後10秒以上待ちます。次に、「CLONE」ボタンを長押しします。長押ししたら100%のところに青ランプが点灯するので、すぐにボタンから手を放して時間を空けずに「CLONE」ボタンを押します。
すると、25%のところに青ランプが点滅し始めます。
点滅し始めたらコピーが始まっている証拠です。終了するまで待ちましょう。
待っている間に、メモリと電池の交換をします。
メモリを交換をする
メモリを取り外すときは、赤丸のロックアームを外側へ動かします。
パチンとメモリが上に起き上がるので、そっと抜き取ります。
新しいメモリをスロットへ差し込みます。
メモリを触るときは、金色のコネクタ部分に触れないように注意します。
切り込みの位置を確認して、斜めにぐっと奥まで差し込みます。
両側を押して、パチンと音が鳴るまで倒します。
反対側にも同じように取りつけます。
メモリの差し込みが中途半端にならないように、きちんと奥まで差し込むことが大切なポイントです。
リチウムコイン電池を交換する
CR2032を購入しました。
修理キットを使用して外します。
ぐっと水平に上に押すと、ばねみたいになっており空間ができるので、空間ができたらキットを上に持ち上げてとります。
新しいボタン電池を入れたら完了です。
古いストレージ(HDD)を新しいストレージ(SSD)へ交換する
25%のところで高速点滅したので、コピー元のドライブに不良セクタがあったようです。この機会はエラースキップ機能がついているので、放置します。
不良セクタがあると時間がかかりますが、コピーは約3時間で終了しました。
終了したので、電源を切ってストレージを引き抜きます。
新しいストレージ(SSD)にゴムを取り付けて、ゆっくりとはめていきます。
無事に取り付けが完了しました。
これで、すべて完了したのでカバーをつけて、ネジを巻いて完成です。
起動・動作チェック
起動すると、このような画面になります。
電池交換しているので BIOS の設定情報が消去されるため、BIOS の設定情報を保存しなおす必要があります。
日時を入力して、問題がなければ完了です!画面右下の、 [ Save and Exit ] を押して再起動します。
再起動したら、通常の画面に戻ります。
タスクマネージャーで確認。メモリが15.8GBに増えていますね。ディスクもSSDと表記されて快適に作業が出来そうです。これで完了です。